『スラムダンク勝利学』はブロガーにこそお薦めしたい一冊|漫画から人生哲学を読み解く
副業のためにブログを始めても
- いつまで経っても収益が上がらない
- あとから始めた人の方がすごく収益化している
- 自分のやり方が正しいのかわからなくなった
などの理由で文字が打てなくなり、やがてブログをやめていく人が多いです。
私は53歳になった2020年に、知識ゼロからブログをスタートさせました。
2022年11月現在、収益はまだ伸びていませんが一日平均400PVのブログを運営しています。
収益が少ない私でもずっとブログを続けていられるのは、この本に巡り会ったからなんです。
『スラムダンク勝利学』は人生の地図
『スラムダンク勝利学』は、スポーツドクターの辻秀一(つじしゅういち)氏著で2000年集英社発行の実用書です。
著者はバスケットボールを愛好し、漫画「SLAM DANK」をこよなく愛するスポーツドクターです。
心を動かされるほど感動したという著者が「SLAM DANK」から何を学び何を得たのか、スポーツドクターの立場から
- スポーツ心理学
- 教育学
- スポーツ医学
などのエッセンスと著者の人生哲学を交えて書かれています。
漫画「SLAM DANK」は人生哲学の書
「SLAM DANK」(スラムダンク)は、高校バスケを題材にした「井上雅彦」作の漫画です。
「週刊少年ジャンプ」で1990年から連載され、人気が出ました。
高校に入学した主人公桜木花道は『ひとめぼれした女子生徒めあて』という不純な理由でにバスケットボール部に入部ししたにもかかわらず、徐々にバスケボールの魅力にひかれその才能を開花させます。
子供のころ漫画をほとんど読んでなかった私が全巻読んだ、数少ない漫画が「SLAM DANK」です。
私は「SLAM DANK」のことを、よくある「スポーツサクセスストーリー」と誤解していましたが、読んでみると印象がずいぶん異なりました。
素人同然の主人公が短期間で成長を遂げる過程には、私たちが日ごろ生活するうえで参考になる「人生哲学」がふんだんに盛り込まれていたのです。
「スラムダンク勝利学」は ジャンプコミックス全31巻のページをもとに引用してあります
『スラムダンク勝利学』のテーマ
『スラムダンク勝利学』で描かれたテーマは「勝利」(勝つ)です。
著者は「勝つ」という意味を次のように書いています。
勝つとは、私の考えでは、「自分らしく、本番をはじめいかなるときにも実力を発揮し、そして自分にふさわしい結果を得ること。」
他人より速い・遅い、高い・低い、点数が多い・少ないなどという比較の中には本当の勝敗はないと考えています。
「スラムダンク勝利学」 作:辻秀一 発行:集英社 2000年 P178「12行目」~P179「2行目」
ブロガーにとって「勝つ」とは?
ブロガーにとって「勝つ」とは何になるのでしょうか?
先の意味をブロガーに置き換えると
「PV・訪問者数・収益などを他人と比較することではなく、自分が理想とする結果に向けて実力を発揮し自分にふさわしい結果を得る」
ことになるのでしょう。
ブロガーのあなたは、自分にふさわしい結果を得るために相当な努力を重ねてきたことでしょう。
しかし、実際にその結果を得ることができていますか?
ブロガーとして「勝利」を得るためには、やみくもな努力ではダメで
正しい努力
をする必要があります。
スポーツで勝つための三要素
『スラムダンク勝利学』で著者は、スポーツで勝つためにはただやみくもに努力してもダメで、三要素のバランスがあると解説しています。
- 意識
- 下意識
- セルフイメージ
三要素
① 意識
物事を初めて学習するときは意識して行動する必要があります。
花道がランニング・レイアップシュートをマスターするために”置いてくる”と唱えて練習しているときのレベルのことを指します。
「スラムダンク勝利学」 作:辻秀一 発行:集英社 2000年 P11「2行目」~「3行目」
② 下意識
下意識とは、もはや意識することなく行動できる行動の基盤を指し、自身の実力を意味します。
スポーツにおいて「練習をする目的」は、この下意識を大きくするためだと考えられています。
マイケルジョーダンは他人がまねできないようなプレーを淡々と見せてくれますが、これは意識的にそのようなプレーをしているというより、彼の”下意識”のレベルで行う彼らしさといえるでしょう。
「スラムダンク勝利学」 作:辻秀一 発行:集英社 2000年 P11「14行目」~「16行目」
③ セルフイメージ
セルフイメージとは、自分が自分に抱いているイメージのことで「自己認識」ともいわれます。
練習で大きくした下意識に基づくプレーが、本番で発揮されるかどうかはセルフイメージの大きさや質で決まるとも言われています。
どんなに実力があっても、本番に弱い選手はこれが小さいということになります。
また、試合中に感情的になったり、おかれている状況に不安を感じたりすると、それらの考え方次第で小さくなったりします。
「スラムダンク勝利学」 作:辻秀一 発行:集英社 2000年 P11「8行目」~「10行目」
セルフイメージは改善される?
セルフイメージは、やみくもに自己暗示することではありません。
日常生活での考え方や行動次第で、セルフイメージを大きく改善することができます。
『スラムダンク勝利学』で得られるのは、まさにセルフイメージの拡大方法なのです。
セルフイメージを拡大させる(ブロガー)
セルフイメージは、日常生活での考え方や行動で決定づけられています。
つまり、日常生活や行動を意識して見直すことで、セルフイメージを拡大することができるのです。
『スラムダンク勝利学』には、セルフイメージを拡大するためのヒントがたくさん記されています。
ブロガーとして自分らしい結果を得られるよう、本書からセルフイメージを拡大させるヒントを3つ紹介します。
① 自主的な目標設定をする
あなたはブログをはじめるにあたって、明確に目標設定しましたか?
湘北高校のキャプテン赤木は、全国制覇を目標にすることをみんなの前で宣言します。
目標を公言することで、チームの目指す方向が一致し選手の行動がよりよく変化していきます。
第1巻P173
ブログをはじめるとき
- 月5万円程度
- 月10万以上
- 月100万以上
とのいずれを目標とするかで、覚悟や行動が違ってきます。
大きい目標がいいわけではありません。
あなた自身にとってより良い結果となる目標を設定することが重要です。
② するべき事をする
あなたは設定した目標達成のために、するべき事をしていますか?
実は収益の金額を目標にすることは、半分正しくて半分正しくありません。
その理由は収益金額は間接的は結果であり、行動の目標になりにくいからです。
よく言われる数値目標は、PV数です。
PV数は自身のブログを改善することで上げることができますが、収益は客の購買行動に基づく数値なので直接的な数値目標にしにくいのです。
インターハイ予選でキャプテンが負傷し交代出場した桜木花道は、その穴をうめるためにするべきことを「リバウンド」と理解し、実行します。
第13巻P75
ブロガーのあなたは
- 収益が上がらない
ことを悩むのではなく
- PV数をあげる
ためにリライトを繰り返し、記事の質を上げることこそ「するべき事」なのではないでしょうか。
③ 今に生きる
あなたは過去の後悔や、未来への不安に振り回されていませんか?
- あとから始めた人のほうが収益が多い
- 自分のやり方が正しいのかわからなくない
- このまま続けて収益が上がるのだろうか
と不安になる気持ちはよくわかります。
実際私も同じような悩みは抱えています。
しかし、大切なのは過去を憂い未来を心配することではなく、今に生きることです。
山王工業戦で背中を痛めた桜木花道は、今こそがすべてだと宣言してコートに戻ります。
第31巻P20~P21
ブロガーにとって今に生きることは
- 良いキーワードを選定する
- 質の高い記事を書く
- より良く記事を修正する
ことです。
他人の収益報告に一喜一憂して、怪しい情報商材を探し求めることではありません。
「スラムダンク勝利学」で示されたセルフイメージ拡大のヒント(まとめ)
『スラム勝利学』で示されているセルフイメージ拡大のヒントを3つ紹介しましたが、本書にはまだまだたくさん書いてあります。
続きを知りたければ、実際に本書を手に取ることをお薦めします。
副業としてブログを始めたあなたは、思ったような収益を得られず悩んでいることでしょうが、本書からセルフイメージを拡大させるヒントを得て自分にふさわしい結果を求めてください。
あなたがブログを通じて「勝利」することを祈っています。
「せとぐる」はツイッターもしてるよ。
よかったらのぞいてみてね。