自転車の違反取り締まりが強化されたけど何に注意すればいい?
街中を自転車で走っていると「ピピーーーーー!」と笛の音が。
そこにいたお巡りさんから「あなたの自転車の乗り方は違反です。罰金になります。」と告げられることになるかもしれません。
自転車の交通違反取り締まり強化
警視庁は2022年10月31日、これまで「警告」で済ませていた自転車での交通違反に対して、悪質なケースでは罰金や刑事処分を課すなど、取り締まりを強化する対応をとり始めました。
報道されている内容をみると、重大な事故につながる自転車での交通違反のうち特に4つについて、悪質なケースを対象に道路交通違反容疑として書類送検や罰金などの刑事処分となる、いわゆる「赤切符」を交付する対応をとるようです。
ここでは、4つの交通違反について確認しようと思います。
4つの交通違反とは?
重大な事故につながる自転車の4つの交通違反は次のものです。
- 信号無視
- 一時不停止
- 車道の右側通行
- 徐行せずに歩道通行
一つずつ解説します。
信号無視
自転車の信号無視は、少々やっかいです。
その理由は自転車の走行している場所の違いです。
例えば車道を走行中なら自動車用信号機に従えばいいのですが、横断歩道に併設された自転車横断帯を走行する時は、歩行者用信号に従います。
信号の色を確認するのは当然ですが、「どの信号に従うか」に注意を払うと良いでしょう。
一時不停止
見通しの悪い交差点などに一時停止の標識がある場合、自転車も一時停止し安全を確認してから進行する必要があります。
停止線があればその直前で、なければ交差点の手前で停止するといいでしょう。
タイヤが完全に停止したことを確認してから再出発するようにしましょう。
車道の右側通行
この違反をする人は多いです。
自転車は大原則として車の仲間ですから、左側を通行します。
さらに、自転車は道路左側のうち最も左、つまり左側端を通行するのが原則なんです。
右側を通行してしまう原因として
- 歩行時と混同する
- 左側走行すると車が後方からくるので怖い
- 右側の歩道を走っていたが途中から歩道がなくなった
など挙げられます。
しかし、自転車で右側通行すると自動車と正面衝突する危険性が高いです。
徐行せず歩道通行
自転車は車道通行が基本です。
ただし、
- 歩道通行可の標識がある
- 車道を通行することがかえって危険
などの時は歩道を通行することができます。
自転車が歩道を通行する際には、歩行者の安全に気をつけて、いつでも止まれる速度で走行しなければなりません。
歩道は一般的な歩行者だけでなく
- 車椅子
- 電動車椅子
- ベビーカー
- 盲導犬
など、さまざまな人が通行する場所なんです。
心配しすぎないこと(まとめ)
今回の取り締まり強化は、コロナ禍で利用が増えた自転車のうち、目に余る危険な運転者が増加したため行われたものと思います。
特に自転車配達員が増加した都会などでは、顕著だったのではないでしょうか。
警察の取り組みも「検挙ありき」と言うよりも「ルール周知」が目的のように思います。
特定の違反4つもこれまでに見知ったものであり、特に目新しい違反形態ではありません。以前からルールが変わったわけでもありません。
これまで安全に自転車を利用してきた方は、なんら心配することなく自転車を利用してください。
「せとぐる」はツイッターもやってるよ。